ラクトフェリンの内臓脂肪低減効果

内臓脂肪に悩む女性

ラクトフェリンには内臓脂肪の合成を阻害し、同時に分解を促進する作用があることが分かっています。

 

内臓脂肪を構成する脂肪細胞は人間にとってエネルギーを貯蔵する役割を果たしますが、飽食の現代、過剰なエネルギー摂取が多くの方に肥満の問題を生じさせています。

 

食事で摂取した炭水化物や脂質はグレコースや脂肪酸になります。そしてこれらが過剰に存在する時に脂肪細胞に合成して体内に貯蔵します。

 

そしてエネルギーが不足した際、リパーゼという分解酵素によって脂肪細胞をグレコースと脂肪酸に分解し、エネルギーを生み出します。

 

ラクトフェリンはこの脂肪細胞の合成を阻害しと分解、つまりグレコースや脂肪酸が脂肪細胞に合成されるのを阻害し、同時に脂肪細胞がグレコースや脂肪酸に分解されるのを促進してくれるのです。

 

このラクトフェリンの脂肪低減効果についてはラットを使った動物実験で実証されていますし、人間を対象にした臨床試験においてもライオン社が以下の研究で実証しています。

 

成人男女30名を被験者として臨床試験を実施。

 

グループを半分に分けて(片方にはラクトフェリンを1日あたり300mg経口摂取するグループとそうでないグループ)2カ月間その効果を検証したところ、ラクトフェリンを摂取したグループはそうでないグループに比べて内臓脂肪面積が平均値で12.8cm2、腹囲3.4cm、体重2.5kg低減しているという結果を得たということです。

 

ライオン社によるとラクトフェリンは熱や酸に弱く、ラクトフェリンの摂取から内臓脂肪低減効果を十分に得るには、腸溶性(胃酸で溶けず、腸に到達してから溶ける)である必要があるとのこと。

 

ラクトフェリンを摂取して無理なくダイエットというのも夢ではないかもしれません。