ラクトフェリンと骨粗鬆症
ラクトフェリンは大人だけでなく乳幼児・子どもや高齢者にもぜひ摂取してほしい成分だといえます。
それは免疫力や抗ウイルスへの効果だけでなく、骨芽細胞の発育にも関与しており、骨の形成に効果があるとされています。
そしてこの点に注目したとき高齢者や女性に多いのが骨粗鬆症です。この骨粗鬆症は骨の中がスカスカになる症状のことで簡単な打撲や刺激でひびや骨折をしてしまうこともあります。
この骨粗鬆症を左右しているのが骨の中の骨密度です。骨密度が低下することを俗にスカスカと言い、実際にレントゲンで撮影すると骨がスカスカに見えるのです。
そしてこのラクトフェリンはマウス実験で骨密度を上昇させることに成功しています。骨密度を上げることが何に由来しているのかは完全に解明されていませんが、一因として考えられているのが、骨芽細胞の成長を促すことだと言われています。
とくに、ラクトフェリンを多く含む食品には、牛乳やヨーグルトのようにカルシュウムや骨の成長を促すアミノ酸(アルギニン・リジン・ロイシンなど)が含まれているため同時に摂取することができることがこの効果を高めてくれると言えるでしょう。
また、ラクトフェリンの多くは胃酸によって小腸に届く前に壊されてしまうと言われていますが、牛乳などの乳製品はその膜によって腸に届きやすいためその点もあまり心配する必要はないでしょう。どうしてもという方は消化液に耐性のあるコーティングを施した錠剤の服用をお勧めします。