ラクトフェリンと放射能

ラクトフェリンがいま注目されている理由の一つに放射能に対する効果が期待されていることが挙げられます。大地震の影響によって起きた福島第一原発事故を機に放射能対策をいかに行うのかへの関心の高まりがある子らだと言えるでしょう。

 

ラクトフェリンと放射能

 

放射能は一度に大量に当たれば放射線被ばくを受け、場合によっては死にいたることもあります。そのような重度の症状だけではなくて、少量の放射能を浴び続けることによっても身体に異常が生じたり遺伝子が損傷するなどの影響があります。

 

そして、この放射能に対し効果があるというのですが、なぜこのような効果が得られると考えられているのでしょうか。

 

放射能を浴びると人間の細胞内の水分が放射能分解を起こし、多量の活性酸素を発生させます。この活性酸素も細胞のDNAを損傷させる原因になります。このような細胞は通常自然消滅するのですが、たとえばこの過程が上手くいかず損傷した細胞が増殖しつづけると重大な疾患につながる原因になります。

 

ラクトフェリンには放射能を浴びた時に活性酸素が増殖する作用を低減させる効果があることがマウスでの実験によって確認されています。人間にも同様の効果があるのかはまだ研究段階ですが、ラクトフェリンの放射能防御機能には高い関心が集まっているのです。